6月27日(土)『 死亡遊戯で飯を食う。44:CLOUDY BEACH』公開記念オールナイト全話一挙上映、スタッフトークショーレポート
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2026年6月27日(土)、東京・立川シネマシティにて、劇場版の公開を記念してTVシリーズのオールナイト全話一挙上映が開催。台風によって足元が緩む中、多くのファンが立川シネマシティに詰めかけた。
上映前には上野壮大監督と香山貴亮プロデューサーが登壇し、トークショーを開催。本稿では、制作秘話も飛び出したそのトークショーの模様をレポートしよう。
22時になると、司会が呼び込む形で、上野監督と香山プロデューサーが登壇。上野監督は手元に幽鬼のぬいぐるみを持ち込んでの参加となった。
TVシリーズを鑑賞済みの方々が多い劇場内。上野監督は自らの仕事を「色々やっていますが……。全てにおいていいか悪いかをジャッジする仕事」、香山プロデューサーは「制作チームがやりたいことを損なわずにお客さまに届けることを第一に考えています」と解説しつつ、トークを開始した。
そもそも、上野監督が本作に参加した経緯についてトークが及ぶと、『義妹生活』でもタッグを組んだ香山プロデューサーとの雑談がきっかけだったそう。「グロい作品は苦手です」と回答していたものの、タイトルからして反目するような小説を手渡されたとのことで……。ただ、血が出ないらしいと聞き読み進めると、「この作品は単純なバイオレンスものではなく、少女たちがどうしてこの世界で生きているのかが軸のお話」と解釈し、引き受ける決意をしたという。
上映前には上野壮大監督と香山貴亮プロデューサーが登壇し、トークショーを開催。本稿では、制作秘話も飛び出したそのトークショーの模様をレポートしよう。
22時になると、司会が呼び込む形で、上野監督と香山プロデューサーが登壇。上野監督は手元に幽鬼のぬいぐるみを持ち込んでの参加となった。
TVシリーズを鑑賞済みの方々が多い劇場内。上野監督は自らの仕事を「色々やっていますが……。全てにおいていいか悪いかをジャッジする仕事」、香山プロデューサーは「制作チームがやりたいことを損なわずにお客さまに届けることを第一に考えています」と解説しつつ、トークを開始した。
そもそも、上野監督が本作に参加した経緯についてトークが及ぶと、『義妹生活』でもタッグを組んだ香山プロデューサーとの雑談がきっかけだったそう。「グロい作品は苦手です」と回答していたものの、タイトルからして反目するような小説を手渡されたとのことで……。ただ、血が出ないらしいと聞き読み進めると、「この作品は単純なバイオレンスものではなく、少女たちがどうしてこの世界で生きているのかが軸のお話」と解釈し、引き受ける決意をしたという。

本作は、原作小説の収録順とは異なる順番で物語が進行している。この理由について問われると、香山プロデューサーが「本当は、最初の時点だと全12話で(7月10日公開)『クラウディビーチ』まで描きたいと提案していました。けれど、企画が進むにつれて、物語のボリュームを絞った方が良いと絞った方がいいという議論になったんです」と早速秘話を開示。上野監督もその話を受けて、「その後、シリーズ構成の池田(臨太郎)さんからTVシリーズは『キャンドルウッズ』で締めてはどうか、とアイデアが出て。TVシリーズ+新作エピソードという構成になったんです」と補足した。

なお、第1話となる「ゴーストハウス」が1時間スペシャルとして放送されたことについても言及が。「ゴーストハウス」を2話構成にすると、衝撃のシーンで引くことになってしまう。また、キャラクター性を見せるためにも一気に描きたかった、と香山プロデューサーの発案であったことが明かされた。制作時のエピソードについて問われると、上野監督から「どこを撮っても何かが出てきそうな世界観を作りたかったんです。そこでhewaさんにコンセプトアートを依頼し、時間の経過を感じる空間を作りました。ちなみに、それぞれの絵画には何かしらのモチーフやテーマを込めています」とオールナイトでこれからTVシリーズを鑑賞するファンに向けて、注目してほしいポイントに触れる一幕も。
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そんな本作の特徴の一つに、通常のTVシリーズとは異なり、シネマスコープと呼ばれる横長の比率で画面が作られていることがある。上野監督がシネマスコープを採用した理由には、成瀬巳喜男監督の映画『乱れる』があると触れつつ、「『乱れる』を観ていて、画面中央に人物がいても大きく余白ができたことで、孤独感が出ているように感じたんです。『死亡遊戯』でもその印象を出したかったんですよね。さらには、TVの画面では上下に黒帯がつくので、中空に浮いているような感覚も出ますから」と解説。そのアイデアを採用しつつも、香山プロデューサーは製作側の苦しみもあったようで、「ちょうど他社ではシネマスコープを採用した作品が放送されていたものの、KADOKAWAとしては前例が皆無の試み。実際にやってみた結果、上下の黒帯があるとグッズ展開の際に困ることが分かりました。なので、黒帯をなくしたり、左右を切って擬似的に16:9にしたりしています」と笑いを誘った。
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劇場での上映ということで、音響についてのトークも。本作で劇伴を務めたのは、『そして父になる』や『魔進戦隊キラメイジャー』で知られる松本淳一さんだ。「とあるいかれた世界の話」を想像できそうな人として、香山プロデューサーや小沼則義音響監督たちと協議した結果オファーした。と経緯を明かしつつ、上野監督は印象深いエピソードとして、最初の打ち合わせで、喜びとは何か、祈りの音楽とは何か、と松本さんから逆質問があったことを挙げた。香山プロデューサーはその質問の意図が「普遍的なアニメのサントラを求めているのではないよね、という確認だったのでは」と推測しつつ、松本さんの劇伴の素晴らしさを紹介した。
また、本作では第4話と第7話にて挿入歌が流れる。これについては、上野監督発案だったとのこと。EminemとRihannaによる「Love The Way You Lie」を参考にしつつ、幽鬼と御城の破壊衝動に寄り添った楽曲を作ってほしい、とLIN(MADKID)さんにオーダーをしたという。
また、本作では第4話と第7話にて挿入歌が流れる。これについては、上野監督発案だったとのこと。EminemとRihannaによる「Love The Way You Lie」を参考にしつつ、幽鬼と御城の破壊衝動に寄り添った楽曲を作ってほしい、とLIN(MADKID)さんにオーダーをしたという。
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そして、事前に視聴者から募った質問にも回答。
オープニング主題歌をインストゥルメンタルとしたかったことについて問われると、こちらも上野監督のアイデアだったそう。「どんな方に歌ってほしいか質問したところ、坂本龍一さんをはじめとする、インストゥルメンタル楽曲ばかりが例として挙がってきた」と香山プロデューサーが明かしつつ、「LIN(MADKID)さんに相談したところ、バッチリのものが上がってきて……」と語る。一方で上野監督は元々LINさんが作ったインストゥルメンタル楽曲を聴いていたようで、緩やかに死へ向かっているけれど、相反して生きている姿が描かれた素晴らしい楽曲として、オープニング主題歌「¬Ersterbend(ノット エルシュテルベント)」を絶賛した。
オープニング主題歌をインストゥルメンタルとしたかったことについて問われると、こちらも上野監督のアイデアだったそう。「どんな方に歌ってほしいか質問したところ、坂本龍一さんをはじめとする、インストゥルメンタル楽曲ばかりが例として挙がってきた」と香山プロデューサーが明かしつつ、「LIN(MADKID)さんに相談したところ、バッチリのものが上がってきて……」と語る。一方で上野監督は元々LINさんが作ったインストゥルメンタル楽曲を聴いていたようで、緩やかに死へ向かっているけれど、相反して生きている姿が描かれた素晴らしい楽曲として、オープニング主題歌「¬Ersterbend(ノット エルシュテルベント)」を絶賛した。
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他にも、「第6話で御城が咳き込むシーンを追加した理由は?」との質問には、「原作小説を読んで、ダメージを受けている彼女の姿をどう広げていくべきか考えた末に、綿を吐くシーンを作った」と回答した。
「キャラクターが亡くなりかけると訪れる森のような場所は何?」との質問には、天国と地獄の間にある辺獄であると触れ、「森というイメージで背景スタッフに伝えていたので、そう汲み取ってもらえて嬉しいと上野監督が回答する場面も。
いよいよ始まる上映を前に、上野監督は「TVやスマートフォンで観ている際に埋もれてしまうような吐息や、音響効果の山田(香織)さんがこだわった一歩一歩異なる足の音」に注目してほしいとアピール。香山プロデューサーからも「もう一回見返した上で、『クラウディビーチ』も楽しんでください」と新作への期待を煽りつつ、上映がスタートした。
「キャラクターが亡くなりかけると訪れる森のような場所は何?」との質問には、天国と地獄の間にある辺獄であると触れ、「森というイメージで背景スタッフに伝えていたので、そう汲み取ってもらえて嬉しいと上野監督が回答する場面も。
いよいよ始まる上映を前に、上野監督は「TVやスマートフォンで観ている際に埋もれてしまうような吐息や、音響効果の山田(香織)さんがこだわった一歩一歩異なる足の音」に注目してほしいとアピール。香山プロデューサーからも「もう一回見返した上で、『クラウディビーチ』も楽しんでください」と新作への期待を煽りつつ、上映がスタートした。




